コラム

東京の混乱は誰のせい?

 東京オリンピックがなんとも騒がしい。小池百合子東京都知事ははしゃぎすぎて、引っ込みがつかなくなっているのではないか。国会議員時代、相当にいじめられたのではないか、と疑ってしまう。その復讐なのか。いずれにしても、オリンピックも豊洲問題も、本質からずれた議論が行き交っているように感じられてならない。
 「復興五輪」という名のものとに、宮城県の長沼ボート場を競技会場として検討しているという話題もそうだ。東日本大震災を体験した当事者として、まず言いたい。あそこの被害はないに等しいのだよ。それに、周囲は大自然でレストランも宿泊施設もほとんどない。宮城県の村井知事は、人と金が集まれば何でもいいのだろう。そんなに「復興五輪」を大切にしたいのなら、大金を投じて福島県の猪苗代湖などにボート競技場を造ってレガシーにしたらいかがか。少なくともレストランも宿泊施設も周囲にはかなりの数がある。復興という点に関しては、宮城県よりも、原発を抱える福島県のほうが深刻なのだ。
 豊洲問題も似たようなもので、犯人探しばかりに血道を上げる。空間があって危険だというならまだしも、空間があることで今後、汚染水などの対策もできるというのであれば、それはそれでいいのではないか。建物の地下に空間を設けることは設計上、悪いことではないし、考えられた工夫であるとも思う。それこそ、経費を削減して環境汚染にも備えられる。それを説明が誤っていたといって大騒ぎするのも大人げない。朝のテレビでは、どの番組も、オリンピックと豊洲と不倫報道ばかり。日本人の知的レベルもここまで落ちたか、と嘆かわしくなる。
 当社の若い人たちを見ていて思うのだが、彼女らのほうが、世の中の出来事を冷静に客観的に見ている。これではテレビも新聞も信頼を失ってしまうのではないか。余計なことかもしれないけれど、心から心配しています。

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