コラム

デフレを脱して明るい年に

 あけまして、おめでとうございます。日々の忙しさに追われ、コラムを更新することもなく、失礼しました。ことしも、より一層、悪口に磨きを掛ける所存です。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、1月7日付け日経新聞で、興味深い記事を見つけた。竹森俊平慶應義塾大学教授の寄稿による「経済教室」である。ちょっと長くなるが、引用しよう。
 「(略)結局、長年にわたるデフレの原因はデフレギャップだった。総供給量が総需要を上回っていたので、生産価格の引き上げも、賃上げも見送られてきたのだ。
デフレギャップがベールのように上にかぶさっていたために、供給能力不足という本質的な問題が見えにくくなっていた。政府、日銀が協力して総需要を刺激したことで、そのベールがはがされ、コンビニの終夜営業が人手不足でできなくなるような、みすぼらしい供給能力が初めて明るみにさらされた」
 この部分を読んで、思わず膝を打った。納得である。人材育成や設備投資を怠ってきたため、需要が増えた途端に供給が追いつかなくなる。そんな単純なことに日本の経営者は気付かなかった、というわけだ。
 われわれの業界も同様で人材不足は深刻。制作体制は崩壊しつつあるといっても過言ではないだろう。
 年初から、ちょっと難しい話になってしまったが、今年の日本経済はデフレを脱して好調に推移する、と確信している。だから、われわれの業界でも給料を上げなければならないし、人材も育てなければならない。働き方を変えるべき時代に入ったのだと一人で勝手に思っているのだ。
 当たるか当たらないか、結果がわかるのは、そう遠くはなさそうである。業界で働く人すべてに、ことしは頑張ってほしいと心から思う。出版バブルを期待するのは、バカげた夢なのかしら…。

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