コラム

日本の未来を考えるおすすめの本2冊

 土曜日に本を買い、日曜日に一気読みした。タイトルは『アメリカの新・中国戦略を知らない日本人』(PHP研究所)。PHP研究所の本はタイトルばかり刺激的で中身がないので、いつも避けていたけど、この本は違った。著者は元NHKニューヨーク支局長でハドソン研究所主席研究員を務める日高義樹氏。
 内容を私なりに解釈してまとめると、概ね次のようになる。
 アメリカ民主党のオバマ大統領は、1期目の政権で社会福祉やソーラー発電などに大金を注いで膨大な赤字をつくったこと。その資金となったのが赤字国債で、多くを中国に買ってもらっていたこと。当然大統領も、その側近も親中国派だということ。大金を投じた国内のソーラーパネル開発は大失敗し、中国のソーラーパネル会社が大儲けしたこと。
 なるほど、民主党オバマ大統領は、日本の民主党野田元首相と同じくらい、大うつけであったのね。一部のマスコミが尖閣で問題が起きても米軍は助けない、という論調も理由のないことではなかったのかと、うなづける。
 しかし、前回の大統領選で、情勢は一変したのだそうだ。大統領はからくも当選したが、上院は民主党が共和党を数名上回るだけで、下院は共和党が圧倒的多数。それとともに、アメリカの外交政策も大きく変わると予測されている。
 最近の中国は領土拡張に躍起で、太平洋への進出を目論んでいる。中国がそれほど強気になったのも、自国の金がアメリカを支えていると自信を持ったからもしれない。アメリカは漸く危機感を抱き、対中国包囲網に真剣に取り組み始めるようだ。
 それにしても、新聞を毎日読んでいても、こうした情勢は分からない。とくにテレビ報道は、どの局も同じようなことばかり言う。もしかして、他局や他紙を参考にして記事を書いているのではないかと疑ってしまうほどだ。
 記者や報道の質が落ちているな、と最近うんざりしてたけれど、久々に本の大切さを感じた次第。そうそう、今、浜田宏一イェール大学名誉教授が書いた『アメリカは日本経済の復活を知っている』を読んでいる。この内容については、次回。
 それにしても、株高と円安が続いているからといって、モノが高くなるとか、ハイパーインフレになる危険があるなどと騒ぐ記事はいかがなものか。記者が経済の基本についてまったく理解していないことが分かる。デフレ脱却が見えていないうちから、ハイパーインフレがどうのと騒いでどうする。
 まぁ、悪口を書くのは簡単だし、他人の不幸は密の味だからね。記者や編集者の給与は高額で安定している。そういう人らには、デフレのほうが絶対にいいのだ。もらうお金は一定で、使うお金は少なくてすむのだから。国民の味方をしているというような彼らの姿勢にだまされてはいけない。
 今の日本の自虐的な状況をつくったのは、新聞やテレビの報道などマスコミにも大きな責任がある。若い人たちが新聞も雑誌も読まず、テレビも見なくなったのは当然なのかもしれない。天につばしているようなものなのだから。

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